初めてカウンセリングに行く。
赤坂見附から10分ほど歩く。
歩いている時の坂を登る自分の姿がガラスに映り、ちょっと笑う。マリオみたいな手足の出し方をしていた。
カウンセリングの場所に着く。ビルの中にテナントとして収容されているようで困惑。病院みたいな感じで戸建て?になっているかと思っていた。
妙に可愛くて心がくすぐられるビルだ。受付の人の後ろの棚が格子状に区切られていてかわいい。
ビルの受付の人に要件を伝えると、カウンセラーさんが迎えに来てくれる。螺旋階段もぶら下がっている照明もかわいい…。名建築写真集に載っていたりするのかしら。
カウンセリングの席に着き、最初に問診票を記入する。この時いつも、自分の気持ちや症状のカテゴライズの難しさを感じる。
カウンセリングが始まる。何に悩んでいるかをまず聞かれ、言葉に詰まる。ここで言葉詰まらせるクライアントいないよな…。心理士さんを困らせている実感が沸々と湧き、申し訳なさが募る。
こういう時にすぐ仕事が辛い話をしてしまうの、よくないと思う。一種の定番トークみたいになってないか。まあ仕事が辛いのは良くないからな…。仕事が辛い、向いていない、でも職場の仕組みもよくないんだし転職すればいいじゃないか、でも土日になるとつらくて…みたいな話をつらつらとする。支離滅裂なことばっかり言っていたと思う。
でも心理士さんが、見てくれる人がいない中場当たり的に仕事を頑張ってきた2年間を褒めてくれて報われた。結局褒めて欲しかっただけなんだろうな…と思う。
おそらく私は頭の中がぐちゃぐちゃ、情報の整理がつけれない、情報に情報がかぶさってぐちゃぐちゃになっている、謎に完璧主義だから全ての情報を攫って一つ一つ潰していかないと気が済まない、みたいな話をたくさんした。
最後に心理士さんがスマホを1日何時間見てますか?と聞いてくれた。確かに、ずっと見てるな…。
常に情報が降ってくるから頭が疲れていて、正常な判断がつかなくなっている、考えているようで頭の中で思考が堂々巡りしているのでは?と指摘してくれた。すごい、その通りなんじゃない!?
あとこの話をしっかり自分のパターンに落とし込んで解釈できるのは今までしっかり勉強してこられたからですよ、と言ってくれた。
たぶん地頭がびみょーにいいというかこういう類の話が得意だからな気がするが、嬉しい。
私のあのぐっちゃぐちゃな話の中で糸口をつかみ、最後にこう具体的な解決策を示してくれた心理士さんはマジですごい。グッドジョブすぎる。
やっぱり話すと思考が整理されてきますよね、宜しければ次も予約されますか?と言っていただいたが、さすがに一回一万円するので一度考えることにする。次明何をすべきかがなんとなくわかったので大変ありがたい。
なんか最近思考にかかっていたバイアスがなくなって、心の中のぼこぼこが慣らされたような観覚だ。
急に幸せになりたいなー。木全くんが死ぬまで幸せでいたいって言ってたのってこういうことかーと思えてきた。
私がやるべきことは情報を得ることを一旦やめて、ひたすら思考を書き出すこと…。
知らなくていい情報も世の中にたくさんあるし、大切なのは社会にとってどういう自分でありたいか、あるべきかというよりは、何が自分にとって心地よいかを真剣に考えることなんだろうな…。きっと心が健康な人は自然とこれができているやうな気がする。